学部学科 | 仏教学専攻 | ||
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科目種別 | 専門教育科目 | ||
科目名 | 写経 | ||
担当教員 | 菅田 祐凖 | ||
単位 | 2 | ||
開講時期 | 秋学期 | ||
成績評価の基準 | 提出作品(40%)、取り組み姿勢(40%)、レポート(20%)。 | ||
教科書 | 使用しない。随時、資料・教材を準備する。 | ||
参考文献 | 随意授業で紹介。 | ||
授業方法 |
授業概要 | 21世紀にはいり、グローバル化に拍車がかかり、合理化、スピード化が益々進んでゆく現代社会にあって、人間性の回復、魂の安らぎ、救われということが、その反面において強く求められている。その意味において、仏教への期待、希求は愈々高まっていると言えよう。 仏道の実践・修行として様々のあり方があるが、「写経」は、古来、出家者のみならず一般の多くの人々によって尊ばれ、修され、心の平安と浄化、魂の救済をもたらし、現代に及んでいる。 中国浄土教の祖、唐の善導大師は、浄土経典の解義と讃嘆の詩文を五部九巻に著されたが、一方において、阿弥陀経十万巻の写経、三百幅の浄土変相図を描いたと伝えられる。 わが国においても、6世紀の仏教伝来と共に写経は重んじられ、聖徳太子、聖武天皇、空海をはじめとし逸品を観ることができるが、浄土宗開祖法然上人の如法経修行は、特に写経作法次第においても重視されるものである。なおまた、良寛から近代の文人、夏目漱石、高村光太郎、会津八一等々までその味わい深い名品を見ることができる。 写経の具現的功徳は、実際において与えられてゆくものである。授業は、経典に基づく講話と写経の実際を中心に進め、自らその功徳を体験すると共に、様々の新たな可能性をも探る。 |
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授業計画01 | 授業計画 |
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1 | 写経概論、写経の心 | ||
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2 | 写経の歴史、授業の進め方、写経用具。 | ||
3 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。三帰依文。 | ||
4 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。七佛通戒偈。 | ||
5 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。善導和尚「往生礼賛」中の一偈。 | ||
6 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。法然上人御法語の中から。 | ||
7 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。西山上人御法語の中から。 | ||
8 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。涅槃経中の一偈と、いろは歌。 | ||
9 | 仏教の根本的教えを示す経典の講話と写経の実際。延命十句観音経。 | ||
10 | 『般若心経』の講話と写経の実際。般若→不生不滅。 | ||
11 | 『般若心経』の講話と写経の実際。不垢不浄→衣無所得故 | ||
12 | 『般若心経』の講話と写経の実際。菩提薩埵→是無等等咒 | ||
13 | 『般若心経』の講話と写経の実際。能除一切苦→心経。願文。 | ||
14 | 願文、製本 | ||
15 | 課題作品、レポート |
注意事項等 | 書道用具一式及び写経用紙としての半紙。 墨汁不許可、必ず墨を用意のこと。 |
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