学部学科 | 仏教保育専攻 | ||
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科目種別 | 専門教育科目 | ||
科目名 | 教育相談の理論と方法 | ||
担当教員 | 成瀬 智仁 | ||
単位 | 2 | ||
開講時期 | 春学期 | ||
成績評価の基準 | 定期試験 60%、課題 20%、発表 20% | ||
教科書 | 新時代の保育双書『子どもの理解と保育・教育相談』小田豊・秋田喜代美編 みらい | ||
参考文献 | 『子どもとかかわる人のためのカウンセリング入門』(西見奈子編著、萌文書林) | ||
授業方法 |
授業概要 | (授業の概要) 子どもが健やかで個性豊かに成長・発達し、未来に向かって幸せに子ども時代を過ごせるようにすることは誰もが願うことである。しかし、子どもの発達の状態や家族関係、社会環境の状態などの様々な条件によっては子どもの成育・発達に危機的状況が生じることもある。また、子どもや保護者にとっては、日常的な生活場面において戸惑いや不安に直面することも多い。このようなとき、子どもや保護者と信頼関係を結びながらどのように支援していくのかということは保育者にとって大きな課題である。本講義では子どもの発達の知識をもとに、保育現場における子育て支援や、保育・教育相談の意義と原理を理解して基礎知識を学び、保育・教育の専門家としてのカウンセリングマインドを身につけ、子どもや保護者に実践的にかかわることの出来る力を習得することを目標とする。 (テーマ) 教育相談は、幼児等が自己理解を深めたり、好ましい人間関係を築いたりしながら、集団の中で適応的に生活する力を育み、個性の伸長や人格の成長を支援する教育活動である。幼児等の発達の状況に即して、個々の心理的特質や教育的課題を適切に捉え、支援するために必要な基礎的な知識を身に付ける。 (到達目標) 保育現場における保育・教育相談の意義と理論を理解する。保育・教育相談を進める際に必要な基礎的知識(カウンセリングに関する基礎的事項など)を理解する。保育・教育相談の具体的な進め方やそのポイント、組織的な取り組みや連携の必要性を理解する。 |
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授業計画01 | 授業計画 |
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1 | 保育・教育相談の意義と今日的課題 |
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2 | 子どもの発達理解と保育者の専門性・相談活動 |
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3 | 乳幼児の発達臨床とカウンセリング的アプローチ |
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4 | 保護者への関わり:子育て支援の視点から |
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5 | カウンセリング技法の活用1:さまざまなカウンセリング理論 |
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6 | カウンセリング技法の活用2:カウンセリング技法の習得(言語的・非言語的コミュニケーション) |
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7 | 基礎的対人関係のトレーニング1:カウンセリングワーク(面接構造) |
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8 | 基礎的対人関係のトレーニング2:カウンセリングワーク(基本的関わり技法) |
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9 | 相談事例の検討1:子どもの不適応1(愛着障害と不適応) |
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10 | 相談事例の検討2:子どもの不適応2(環境の変化と不適応) |
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11 | 相談事例の検討3:虐待が疑われる子ども |
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12 | 相談事例の検討4:特別な配慮を必要とする子ども1(自閉症スペクトラムの子どもたち) |
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13 | 相談事例の検討5:特別な配慮を必要とする子ども2(ADHD・LDの子どもたち) |
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14 | 相談事例の検討6:特別な配慮を必要とする子ども3(場面緘黙・内気な子どもたち) |
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15 | 専門機関・専門家との連携、義務教育へのつながり、まとめ |
注意事項等 | 授業中のワーク、発表に積極的に参加すること |
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