学部学科 | 仏教学専攻 | ||
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科目種別 | 専門教育科目 | ||
科目名 | 漢詩を学ぶ | ||
担当教員 | 新稲 法子 | ||
単位 | 2 | ||
開講時期 | 秋学期 | ||
成績評価の基準 | 授業内課題(ワークに参加、提出物など) 50% 最終課題レポート(作詩のルールに従って七言絶句を1首詠み、書き下し文を作り、解説を書く。) 50% *最終課題については、採点基準として配点を公開しています。 | ||
教科書 | 必要に応じてプリントを配布する。 | ||
参考文献 | 太刀掛呂山 『詩語完備 だれにもできる漢詩の作り方』呂山詩書刊行会1991 石川忠久監修「漢詩かるた」佐賀県漢詩連盟2012 など。 | ||
授業方法 |
授業概要 | 【授業の概要】実際に漢詩を作ることを通して、漢文のしくみを理解し、漢文訓読の基礎を学ぶワークショップ型の授業です。通常の授業と同様に、有名な漢詩を訓読しながら、漢語の意味や韻・平仄の仕組みなどについて講義します。それと共に、理解を確認しながら、聯句(ペアになっている句)や柏梁体(他の人たちと1句ずつ繋げて詠む遊び)を詠んだりしてもらいます。有名な漢詩を覚えるために漢詩カルタの時間も設けています。最終課題として、学んだことを踏まえて七言絶句を1首詠んでもらいます。 【ねらい】漢詩に親しみ、漢文を読むための基礎的な知識を身に付けるのがねらいです。 【到達目標】暗誦とまではいかなくても、有名な漢詩は見てわかるようになること、漢語の構成・漢文法の基礎・返り点のしくみ・韻や平仄などの漢詩のルールについては、人に説明できるレベルまで理解することを目指します。 |
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授業計画01 | 授業計画 |
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1 | はじめに なぜ漢文を学ぶのか。 授業内課題:拓本の漢詩を読む。 |
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2 | 基礎知識の確認 漢文の基礎知識を確認する。 授業内課題:漢文を読むために必要な用語についてまとめる。 |
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3 | 漢文訓読調に親しむ 李白の詩を読み、漢文訓読調に慣れる。 授業内課題:漢詩カルタ(五言絶句)に挑戦する。 |
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4 | 漢詩のテーマについて 王維の詩を読み、送別の詩について学ぶ。 授業内課題:送別の詩の題を作る。 |
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5 | 漢詩の構成について 王翰や王昌齢の詩を読み、絶句の構成について学ぶ。 授業内課題:漢詩カルタ(五言絶句)に挑戦する。 |
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6 | 韻について(1) 杜甫や高適の詩を読み、韻について学ぶ。 授業内課題:柏梁体の連句を詠む。 |
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7 | 韻について(2) 杜牧や李商隠の詩を読み、韻について学ぶ。 授業内課題:柏梁体の連句を詠む。 |
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8 | 年中行事の漢詩について 蘇軾や王安石の詩を読む。 授業内課題:漢詩カルタ(七言絶句)に挑戦する。 |
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9 | 諺になった漢詩について 朱熹の詩を読む。 授業内課題:漢詩カルタ(七言絶句)に挑戦する。 |
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10 | 季節の風物を詠んだ漢詩について 春夏秋冬それぞれの有名な漢詩を読む。 授業内課題:聯句を作る。 |
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11 | 実践(1) これまでに取り上げた詩を復習し、平仄について学ぶ。 授業内課題:詩語表を使って七言絶句の転句を作る。 |
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12 | 実践(2) 授業内課題:実践(1)の七言絶句の起句・承句・結句を作る。 |
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13 | 実践(3) 書き下し文の作り方について学ぶ。 授業内課題:書き下し文、注釈を添えて七言絶句を完成させる。 |
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14 | 実践(4) 漢詩の需要の形について学ぶ 授業内課題:自分で作った聯句や七言絶句を短冊や色紙に書く。 |
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15 | まとめと補足 これまでに学んだ詩をとりあげ、韻と平仄、書き下し文について復習する。 |
注意事項等 | ・テキストは基本的に日本式に漢文訓読で読みます。中国語の教材も用いますが、中国語の知識がなくても大丈夫です。 ・課題として提出する詩句や漢詩については、文学作品として評価するのではなく、授業内容を理解して漢詩のしくみに沿っているかどうかを採点基準に基づいて客観的に評価します。 |
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