学部学科 | 仏教学専攻 | ||
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科目種別 | 専門教育科目 | ||
科目名 | 国際経済 | ||
担当教員 | 藤田 和孝 | ||
単位 | 2 | ||
開講時期 | 春学期 | ||
成績評価の基準 | 期末試験 80%,平常点20%。 授業中の積極的な発言も評価する。 | ||
教科書 | 指定しない。 | ||
参考文献 | 岩田規久男『国際金融入門〔新版〕』岩波新書,2009 | ||
授業方法 |
授業概要 | 国際金融の仕組みと国際貿易の仕組みを学びます。各国の経済は金融でつながっています。貿易も行われていますが,貿易は為替レートにも大きく左右されます。 前半は,開発経済学の視点から,経済は貿易を通じてどのように成長するのかを見ていく。後半は,金融政策と為替レートの決定要因について学びます。お金が国境を超えることの意味,海外直接投資の意味を理解してもらいます。国際通貨制度,国際収支の見方,貿易赤字の考え方について学ぶ。 新聞の経済記事を読んで,国際経済の大きな流れを読み取れるようになることを目指します。マスコミや政治家の意見に左右されることなく,国際経済について自分の意見をしっかり持てるよう考え方を鍛えます。 |
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授業計画01 | 授業計画 |
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1 | 貿易はなぜ必要なのか-労働生産性と比較優位の考え方- 映像を活用して労働生産性と比較優位の考え方を理解してもらう。 |
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2 | 比較優位および,生産可能フロンティアと機会費用の考え方 幼稚産業保護政策,保護貿易で新しい産業は育つのか |
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3 | 貿易政策の政治経済-自由貿易と保護貿易- 貿易政策とグローバリゼーションに関する議論を概観する。 |
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4 | 成長経済は,貿易を通じてどのように成長するのか |
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5 | サービス貿易をどのように考えるか─国境を越えるサービス・文化 | ||
6 | グローバル化と雇用問題 輸出は失業者を増やすのか─失業の輸出という考え方 |
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7 | 国際マクロ経済学の視点 貿易収支を考慮した国民所得の決定 マンデル=フレミング・モデルと財政金融政策の有効性 |
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8 | 国際収支-貿易黒字・赤字の正しい考え方- 貯蓄投資バランス,IS-LMモデルについて |
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9 | 長期的な経常収支決定メカニズム 為替レートと国際収支 為替レートの経常収支調整機能 |
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10 | 金融政策と国際金融 為替レート決定のメカニズム |
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11 | 国際資源価格と国際経済原油,穀物などの国際商品取引市場における価格形成と国際経済,為替レートとの関係を見る。 |
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12 | 国際通貨制度と固定相場制 国際通貨制度の歴史,ブレトンウッズ体制 |
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13 | アジア通貨危機 変動相場制と国際金融市場のしくみ |
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14 | 国際金融のトリレンマ 財政政策・金融政策と国際金融の関係について理解してもらう。 |
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15 | いま世界で起こっている国際経済秩序の再編について,新聞記事を手掛かりにして考えてみる。 |
注意事項等 | パワーポイントやDVD映像も使用して講義を進めます。講義の後は時間に余裕があるので,捕まえてほしい。E-mailで講義の感想や質問も受けます。 |
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