学部学科 | 仏教保育専攻 | ||
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科目種別 | 専門基礎科目 | ||
科目名 | 仏教学概論Ⅰ(ブッダの教え) | ||
担当教員 | 加藤 善朗 | ||
単位 | 2 | ||
開講時期 | 春学期 | ||
成績評価の基準 | 定期試験 40% 授業内発表 20% 授業内試験 30% 授業内課題5% 発表の態度 学びへの積極性5% | ||
教科書 | 『ブッダ最後(さいご)の旅(たび)─大パリニッバーナ経─』岩波文庫 | ||
参考文献 | DVD『ブッダⅠ』 DVD『ブッダⅡ』 詩・谷川俊太郎 絵・塚本やすし『死んでくれた』 原案・坂本義喜 作・内田美智子 絵・魚戸おさむ他『いのちをいただく』 | ||
授業方法 |
授業概要 | 仏教が他の哲学・宗教と大きく異なっているところは、常に自己をみつめ、自分はどう生きるかという問を発し続け、身体と心と両方使って解決を目指すという点にあります。 この講義の目的は、保育幼児教育コースの学生を対象に、仏教の基本をお伝えすることにあります。 具体的には、ブッダの生涯をたどり、『ブッダ最後の旅』の講読を通じて、生きることの意味について考察します。 |
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授業計画01 | 授業計画 |
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1 | プロローグ──「仏教」って何? 仏教には2つの意味で用いられています。①今から2500年前にインドに生きたゴーダマシッタールダという人物がさとりをひらき、説いた教えという意味と、②ブッダ(=覚者)になるため心と身体を使ってさとりに近づいていく教えという意味です。 |
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2 | 「仏教」という語について | ||
3 | ブッダの人生──誕生DVD『ブッダⅠ』視聴 | ||
4 | 誕生についてグループワーク | ||
5 | ブッダの出現──出家DVD『ブッダⅡ』視聴 | ||
6 | 『ブッダ最後の旅』 1.鷲の峰にて 中インドにあったマガタ国の首都ラージギルから80歳のブッダは歩み始めます。その最後の旅のスタートに立ち、人生の意味を考えます。 |
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7 | 『ブッダ最後の旅』2.修行僧たちに教える ブッダはラージギルの鷲の峰に立ち、修行僧たちに、ひとびとの集団が存続するための方を説きます。その意味するところを考えます。 |
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8 | 『ブッダ最後の旅』3.旅に出る ラージギルのアンバラッテーカにてブッダは法に関するお話しをされます。戒律とはなにか?精神統一とはなにか?智慧とはなにか?。3つがもたらす効用について考察します。 |
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9 | 『ブッダ最後の旅』4.パータリ村にて ブッダは、パータリ村の村人たちに対し、おこないの悪い人におこる5つのわざわいについて語ります。戒めをたもつことの意義を考えます。 |
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10 | 『ブッダ最後の旅』6.ナーディカ村にて 自身が正しい道を歩んでいるかどうか、セルフチェックする方法をブッダは説いています。ナーディカ村で説かれた「法の鏡の教え」です。これを用いてセルフチェックしてみましょう。 |
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11 | 『ブッダ最後の旅』16鍛冶工チュンダ ブッダが入滅される直接の原因を作ったのは鍛冶工チュンダが提供した食事が原因でした。その料理を食べた結果、ブッダは猛烈な腹痛と、下血に襲われます。ブッダはなぜチュンダの供養を受け、苦痛に耐えながら入滅することを選択したのか考えてみましょう。 |
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12 | 『ブッダ最後の旅』29アーナンダの号泣 苦痛にさいなまれるブッダを見て、アーナンダは別れがちかいことを知り取り乱して号泣します。無常はブッダの教えの中心ですが、その教えの通り、ブッダ自身のいのちが燃えつきる日が来ることを身を持って示します。 |
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13 | 『ブッダ最後の旅』23臨終のことば ブッダの最後のことばは、「自灯明 法灯明」と伝えられています。みずからを闇夜を照らす明かりとして、またこれまでブッダ自身が説いたことばを手がかりにせよと教えています。そして、「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成せよ」と結ばれています。 |
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14 | 『ブッダ最後の旅』25遺体の火葬 ブッダの入滅とともに、クシナガラに住むマッラ族は遺体の火葬に取りかかった。ブッダは弟子たちに葬送にはかかわらないようにさとしていた。そこでマッラ族のものたちがブッダの遺体を火葬にして、遺骨を分配したのである。 |
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15 | まとめ 定期試験について |
注意事項等 | 備考:この科目は実務経験のある教員等による授業科目である |
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